自転車事故はなぜ起こる?増加の理由と減らすための対策

自転車は、子供から高齢者まで、誰でも簡単に利用できる乗り物ですよね。

通勤、通学や買い物、子供の近所での遊びにロードバイクなど自転車には、様々な利用の仕方がありますが、その分、自転車事故のリスクも伴います。

そこで、自転車事故の主な原因や事故が増えている理由、自転車事故を減らためにはどうしたら良いのかについて、まとめてみました。

自転車事故は被害者にも加害者になり得るので、参考にしてみてくださいね。

自転車事故はなぜ起こる?

起こりやすい要因

自転車事故がなぜ起こるかというと、見通しのよくない場所での安全確認が不十分であること、年令を問わず、誰でも自転車の運転ができるだめ、その分、事故のリスクが増えること、交通法規を守らないことが多いなどがあげられると思います。

自転車事故の発生場所としては、交差点と交差点付近が約55~57%ほど、次いで、一般単路(トンネル、端、カーブ以外の単路)での事故が約40%ほどです。

また、自転車の利用は、高齢者や小中学生、高校生など未成年者が多いことも死亡や傷害事故につながっているケースが見受けられます。

自転車事故の発生状況としては、死傷者数の半分近くが、歩行者も含め、高齢者や未成年者となっていますからね。

発生しやすい時間帯

自転車事故にかぎらず、日没の前後1時間くらいは交通事故が発生しやすい時間です。

とくに冬は、日没時間が早く、視界が悪くなり、周囲の歩行者などに気づかなかったりして、自転車事故の発生につながりやすいです。

自転車の運転でみかけるのは、夜間に無灯火で運転したり、前後左右の安全を確認せずに走行をしているケースが多く、そのため見通しの良くない場所での事故につながっているわけです。

自転車事故の主な原因

【自転車事故の原因】

出会い頭の衝突・・・55%
右左折時衝突・・・ 28%
追越追抜時衝突・・  4%
追突     ・・  4%
その他   ・・・ 10%

(出典:警視庁交通局の「令和2年における交通事故の発生状況等について」より)

出会いがしらの事故

自転車事故のうち、もっとも多いのが、出合い頭の衝突事故です。

交差点での信号無視や一時停止を怠ったりすることが要因です。

道路交通法上、自転車は軽車両とされているので車と同じように、一時停止の標識のあるところでは一旦停止しないと事故につながります。

僕も車の運転をしているときに、脇道から突然、自転車が猛スピードで飛び出してきたりして、ヒヤッとすることがあったりします。

右左折時衝突による自転車事故

自転車事故の原因で、2番目に多いのが、右左折時衝突です。

後方確認をせずに右折し、直進してくる自動車やバイクと衝突したり、前方にばかり気を取られ、横断歩道を渡る歩行者、自転車と衝突する事故も起きています。

左折の場合も、後方から来る自転車やバイクなどを巻き込んだり、横断歩道を渡る歩行者や自転車と衝突する事故も起こっています。

自転車には、車やバイクと違って、バックミラーの装着義務がないので、後方確認がおろそかになるケースも多いんじゃないかと思います。

よく見かけるのは、自転車で右折しながら、ちらっとしか後ろを見ないケースです。右折する前に後方を確認しないとほとんど意味がないですし、かなり危険です。

追い越し・追い抜き時の事故

追い抜き、追い越しの事故は、自転車と自動車、バイク以外にも自転車同士や自転車と歩行者の間でも起きる事故です。

歩道のない道路で歩行者を自転車で追い越し、車道側に膨らんだところを自動車と接触する事故なども起きています。

また、直進していた自転車に後方から自転車が追いつき、並走したときに両車が接触し、転倒したという自転車同士の事故なども発生しています。

自転車事故は増えている

自転車事故発生件数の推移

 

(画像引用元:警視庁HP 「都内自転車の交通事故発生状況」交通事故全体に占める自転車関与事故の推移より)

警視庁の都内の自転車の交通事故発生状況を見ると、ここ5年の間に、交通事故全体に占める自転車事故の割合は、10%以上も増えているのです。

増加の理由

近年、自転車事故が増加している理由について説明します。

ながらスマホの増加

SNSの普及などから、歩きスマホ、ながらスマホ、さらにはイヤホンをしながら自転車を運転している光景を目にすることが多くなりました。

ながらスマホにより自転車事故では、平成29年に大学生が、自転車運転中、左手にスマホ右手にドリンク容器、さらに左耳にイヤホン装着したまま、歩行中の高齢者と接触した事故があります。相手は死亡し、有罪判決となった事例があります。

スマホ操作をしながらの歩行や自転車運転が、事故の発生につながるケースが増えています。

コロナによる自転車利用の増加

コロナ禍での密を避けるため、電車やバスなどの公共交通機関を使わず、自転車を利用する人が増えたことが、自転車事故の増加の理由のひとつと考えられます。

もともと、2017年に国土交通省による「自転車活用推進計画」が制定されたのですが、コロナによる自転車利用の増加を受け、2021年には「第2次自転車活用推進計画」が制定されています。

自転車は、二酸化炭素を排出しないこと、健康志向の高まりなどに加え、コロナ禍の影響で自転車の利用が増加したわけです。

フードデリバリーの普及

コロナ禍の影響で外食を控え、自宅での食事をする方が、増えましたが、それに伴い、ウーバーイーツなどフードデリバリーサービスの利用が増加しています。

デリバリーサービスを行う人は、スマホで地図を確認しながら、自転車で配達するケースが多いですよね。

ただ、残念ながら、自転車でデリバリーサービスを行う方の中には、より多くの数の配達を行おうと危険な自転車運転をする人もいるようで、一時ニュースにもなってましたよね。

こういったことも少なからず自転車事故が増加している理由になっているようです。

自転車事故を減らすには?

自転車事故を減らすには、交通ルールを守ることが一番ですが、それ以外に自転車事故の事例などから、自転車事故のリスクを知っておくことが大事です。

事故の加害者、被害者になったら、どうなるのかとい危機意識を持つことは、事故回避の行動につながります。

以下、自転車事故防止のための具体的な対策について説明していきます。

周囲に気を配る乗り方をする

自転車に乗っていると車やバイクの運転手が、気づくだろうというような走行をしている人も多いです。

たしかに車やバイクに比べ、自転車は、「保護すべきもの」ですが、みずからも安全を意識した運転をすべきですし、自転車からみれば、歩行者は「保護すべきもの」になるので、歩行者の安全を考えた走行をすることです。

自転車事故を防ぐには、交通ルールを守って、周囲に目配りし、気を配って安全な走行を心がけることがいちばん大事です。

交差点での一時停止

交差点では、必ず一時停止をし、左右の安全を確認することです。出会い頭の衝突事故は、一時停止をしないことで起きることが多いです。

保護者は、子供にもきちんと教えていきましょう。

信号無視をしない

押しボタン式の信号などでも大人が信号無視をしているのをよく見かけます。

車が来ていないからといって、大人たちが信号無視しているのを子供は真似をしますから、やめましょう。

ながら運転をしない

傘さし運転、ながらスマホ運転は、道路交通法で禁止されています。

ながら運転は、前方不注意、片手運転のため、急停止や方向転換の際の事故のリスクが大きいです。

また、イヤホンなどを装着しながらの運転もやめましょう。自動車のクラクションに気づかなかったり、周囲の音が遮断されるので、非常に危険です。

違反は罰金が科せられることがあります。

歩道では歩行者を優先

歩道を走行するときは、。歩行者優先を心がけましょう。

自転車は、原則、車道を走るものであり、自転車専用道路が設置されていることもあります。

やむを得ず歩道を走行するときは、 スピードを落とし、歩行者の脇をすり抜けるような運転はやめましょう。

歩道で歩行者と接事故を起こすと自転車側の過失責任が高くなる場合がありますので、注意しましょう。

ライトの早めの点灯

夜間や夕暮れ時など暗くなってからの自転車走行では、ライトをつけることは車や歩行者に自分の存在を知らせるためのものです。

ちなみに、夜間(日没時から日出時までの時間)に、無灯火での自転車運転は罰金対象となります。

二人乗り・並走しない

自転車の二人乗り運転は原則違法です。

また、車道で自転車が並んで走行することは、道路交通法の「並進」にあたり、禁止されています。

道路標識で「並進可」となっている道路のみですので、注意しましょう。

とくに学生や子供は友達と並んで走行するケースを見かけますので保護者は、きちんと教えましょう。

ヘルメットの着用

自転車に乗るときはヘルメット着用を心がけましょう。

特に子どもは自転車事故によるケガから守るために、ヘルメットを着用するようにしましょう。

大人もヘルメットをした方が、事故によるケガなどの予防になりますよ。

自転車のメンテナンス

自転車事故防止のためには、車と同じように、ブレーキやライト、タイヤなど定期的にメンテナンスしておくといいですよ。

飲酒運転はしない

飲酒運転は自転車でも禁止されています。

飲酒、酒気帯び運転の違反、罰則、罰金となります。

車と同じですので、お酒を飲ませないんど周囲も理解しておきましょう。

左側走行

自転車は車道を走る際、右側通行は禁止です。

よく右側走行している自転車を見かけますが、反対側からくる自転車とすれ違うときなど、車道側に膨らみ、自動車や歩行者などと接触するリスクが高まります。

右側走行は、違反すれば、罰則罰金となります。

まとめ

自転車事故は、ちょっとした気の緩みから起きることが多いです。

自動車やバイクに比べ、事故を起こしても大きな被害にならないだろうということはありません。

事実、自転車事故で被害者が寝たきりになったり、死亡するという事故も起きています。

自転車に乗る人は、周囲への配慮、安全運転を心がけることが事故防止の対策になります。

また、事故を起こした場合の備えとして、自転車保険に加入しておくことも大事ですよ。